本日3月11日で、東日本大震災が発生した日から13年が経ちました。13年という年月は、生まれたばかりの赤ちゃんが中学1年生になるほどの時間ではありますが、今朝のニュースで、未だ行方不明の方も2000人以上いらっしゃり、避難生活を送っていらっしゃる方も30,000人ほどいらっしゃると聞き、まだまだ過去の出来事として話すには時間が短いのだと改めて感じました。
13年前のあの日、皆さんはどこで何をされていたか覚えていらっしゃいますか?私は平日だったので、通常通り仕事で大阪市内に出勤していました。あの日はちょうど講習を受けに事務所ではなく、大阪市内にある会館の大ホールにて講演を聞いていました。大ホールは建物の地下にあり薄暗い雰囲気の中、ホール舞台上のカーテンが左右に揺れたように感じました。体感的にも少し揺れたように感じましたが、地震が起きたのかなと軽く思う程度でした。
講習が終わりホールから出て、携帯を見ると、まさにあの時間、東北で大きな大きな地震が起きていたことを知りました。震源地が東北地方であったことに驚き、そしてその後の津波の被害の大きさにわが目を疑いました。
私自身は、阪神淡路大震災を実家がある兵庫県三田市で経験しています。私の実家は被災地から離れているためたいした被害はありませんでしたがそれでも、外壁やお風呂のタイルに亀裂が入っていました。マンションの上層階に住んでいた友達のお家は揺れが大きく食器棚や物が倒れ、片付けのため数日登校できていなかったり、給食の提供がストップし、家からおにぎりだけ(子どもによってお家の状況が違うので、おかずなどは持ってきてはいけない)をもってくるように言わたことが記憶に残っています。またしばらく経つと、近くに仮設住宅がたくさん建てられ、神戸から引っ越されてきている様子も覚えています。何よりも、、、ぺちゃんこにつぶれている家屋、横向きに倒れている阪神高速の映像が今も目に焼き付いています。
地震はいつどこで起きるか分かりません。だからこそ、その時が来た時に最善の行動がとれるように、その時にどう動くのかを家族でしっかり決めておく必要があります。毎日の忙しさにかまけて、ついつい後回しにしてしまいますが、ご飯一食分手抜きしたところで、命はなくなりません。
ご飯の準備をする時間を使って、地震が起きたときの決まり事をまとめてみましょう。
ご高齢者がいらっしゃるご家庭、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭、単身者の方、大家族の方、それぞれ決まり事は異なると思います。どうやって連絡を取り合うのか。どこに逃げて集合するのか。いるどこで起きるか分からないこそ、”今”すぐにでも、しっかり決めていきましょう。
守れる命は守りましょう。たった一つの命です。
◆地震が発生したら◆
①揺れている時
まずは身の安全を確保してください
・机の下にもぐる(頭を守る)
・避難経路の確保(ドアを開ける)
②揺れが収まってから
・火元の確認
・家族の安全を確認
・靴を履く
・非常時の持ち物を身近に準備する
③情報収集
・正確な情報を落ち着いて収集する
・ガスの元栓を締め、電気のブレーカーを落とす
④家族を迎えにいく
・行き先が分かるように、メモなどをドアにはっておく
⑤自宅が危険な場合は、避難所で家族と合流できるようにする。
⑥近所の人にも状況を共有しておく
持ち出す荷物は最小限にまとめておきましょう。
大切な物はたくさんあるかと思いますが、まずは命を守る行動を!
命よりも大切なものはないはずです。
自分や家族の命を守る行動を。
いつでもできると後回しにせず、”今日”やれることは”今日”しておきましょう。